「夢が加速する名刺」ー 三味線職人 河野公昭

“名刺で日本の伝統文化を伝えるために意識したのは、和柄であること” 私は、そしてあなたはどんな人間なのか。初対面の相手に対して、滑らかなコミュニケーションが生まれるきっかけとなる名刺は、自己紹介のために必要不可欠なツールです。だからこそ、誰よりもこだわって「らしさ」を伝えたいもの。三味線職人の河野公昭さんは、海外に向けて三味線を発信するために、さまざまな取り組みをされています。日本の伝統文化はどうすれば受け入れられるのか、河野さんにお話を伺いました。

  • 河野さんはどういったきっかけで三味線を始められたのですか?
  • うちの母親が三味線をやっていたのですが、たまたま修理をする時期があって私が持っていくことになった時に初めてその魅力に触れました。修理をする時っていろいろな工程があるんだけど、その一場面を見てすごく面白いなと思ったんです。三味線の音というのは、とても独特でしょう。開放弦の音っていうのかな、それにすごく興味が湧いて惹きつけられました。

  • 演奏者ではなく、職人として三味線を作る道を選ばれていますが、どのような理由があったのでしょうか。
  • 音を作るっていうのはね、人間の勘で音を決めていくことなんです。そこにすごく面白みを感じたんですね。決まった音が出せるように、皮の素材を選び、引っ張ってみる。引っ張ってみないとわからない。他にもいろいろとあって、そうした未知の世界に興味を持ちました。 演奏者になるつもりは全然なかったんですよ。ものを作ることが好きだったもんでね、自分で弾くというよりは、やっぱり作ることに興味がありましたね。
  • 30年前にインドに行ったことも、河野さんに大きな影響を与えたんですよね。
  • 三味線の材料にすごく興味を持ったんです。棹の部分に使われる、紅木という木ですね。これって、インドの国有林なんです。インドの国有林というのは、誰もが買えるわけではないというのが現状で、当時紅木を輸入するのは、たった二人しかいなかったわけです。なぜ二人だけなのかということに興味を持って、インドに何度も行っちゃったんですよ。 その頃、三味線職人の世界でも機械化が主流になってきました。そうしているうちに、この業界のバブルもはじけて、今度は過剰生産になってきた。職人が作ることも減っていって、そうすると、どんどん辞めていくわけです。これはものを作る業界では非常に恐ろしいことなんですよ。機械は残るけれど、人間がいなくなってしまっては本当に良いものを作ることができなくなってしまう。 当時私がインドで得た材料を持っていたので、職人に仕事を与えていたんですけど、そうすると職人さんもノウハウを教えてくれるんですよ。時代は流れて、今は職人がいなくなってしまったので、私がやるしかないという状況です。
  • 三味線が売れないなかで、三味線キットを発案されましたが、その経緯をお伺いしてもいいですか?
  • 30年前にはこの業界の絶頂期があって、それがどんどん衰退していきました。その直接の原因は、三味線をやる人口が減ったこと。じゃあどうやって増やそうかと考えた時に、普通の三味線ではなく、新しい感覚のものを考案しなきゃいけないということで、「小じゃみチントン」という小さな三味線ができたんです。 誰もが簡単に作れて弾けるものですが、当初、普及させるために学校教育の一環として使ってもらえたらと思っていたのですが、びっくりしたことに、シニア層の方々が興味を持ってくれた。若い子よりも、今まで三味線に触ったことがなかったシニアの人たちに受け入れられたのは発見でした。
  • これからの展望もお聞かせください。
  • 今後は国内だけでなく、海外に向けて三味線を発信していきたいですね。海外で「三味線」という言葉が広まれば、国内でももう少し関心を持ってくれるのかなと。ギターといえば、世界の大半の人はわかるけど、三味線はまだまだ知られていない。なので、ギターのようにポピュラーな楽器になっていってほしいんです。

  • 今回ビスタプリントで作成された名刺は、どのような思いで選ばれましたか?
  • ビックリしたのが、自分で選んで作れること。そして、いろいろなデザインもあるわけですよね。今まで自分たちが使っていた名刺は、タイトルがあって、名前があって、電話番号があって、メールがあって……というようなありふれたもの。ビスタプリントは自分に合ったデザインを選択できるし、非常に面白いなと思っています。伝統的な文化の仕事をしているので、落ち着いた感じの和柄を選びました。
  • 今後、どういう風に活用していきたいと思いますか?
  • 名刺っていうのは自分の顔です。特に海外の方に日本の文化を知っていただくためには、日本の和柄というのは入り口になると思うんですね。それがとても大切ということは意識していて、興味を持ってもらえるように、どんどん活用していきたいと思います。

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